カルディナの、右リヤフェンダ修理です。
修理と言っても、本当にごく小さな傷です。
駐車中につけられてしまったそうで、相手の対物保険での対応となりました。
赤で丸をしてある部分の、ほんの少しのすり傷です。
少しですが、これを元通りにキレイに直すとなると、想像以上の手間と費用がかかります。
今回は、カルディナのお客様にはいっさいの過失がなく、相手が100%の過失ですので、板金屋的に理想的な修理方法で作業を進めます。
では何が手間なのかと言うと、損害個所近辺の部品をガラス以外すべて外すことからみても分かります。
リヤドアの水切りモール・アウタハンドル・サイドスポイラー・テールランプ・リヤバンパ
これだけの部品を外しています。
ドアエッジモール・プロテクタシールは、取り替えています。
この作業は、板金屋的には大変とか難しいとかいう事はありません。
大変ではありませんが、これだけの部品を外すということはそれだけ時間がかかりますので、それだけ費用がかかると言うことです。
対物保険での仕事でしたのでここまで作業をしていますが、現金での対応でしたら、お客様と相談してここまで外すか分かりませんね。
たまにお客様から、「ここだけ色を塗ってくれればいいんだよ」的なことを言われることがありますが、今回の傷の状態と作業を見ても、「ここだけ」という作業は、修理部位によっては基本的に、出来ないかもしくは勧められないと言う理由が分かると思います。
ちなみに、このような修理方法に対して保険会社が、認めないと言う事はありません。
つまり、保険の目的である「現状復帰」をするのに必要な作業ということです。
今回の保険会社との協定金額は、約77,000円でした。
今回と同じ傷で現金修理の時に、この金額は請求しづらいですし、お客様もこんなに高額では修理をされないと思います。
やはり現金修理の時には、お客様とよく話し合って、お客様が何を一番望んでいるのかを理解したうえで見積もりや作業をしないと、お客様に満足していただけないだろうと思っています。