プジョー206の、屋根の塗装です。
屋根のクリア塗装が全体的に薄くなり、一部ははがれてきています。
確かに車に乗るときに常に視界に入る位置なので、気になると思います。
一部は爪で引っかくと、パラパラとはがれてしまいます。
何でこのようになるのかという理由をハッキリと断言は出来ませんが、おそらく新車を作るライン上の問題なのだろうと思います。
このお客様は、新車で購入してから屋根の修理はやったことがないとのことです。
ただ、駐車場には屋根はなく、常に太陽にさらされている状態だそうです。
ではボンネットはどうなのかというと、ボンネットは雨染みというか水垢はあるけれども、クリアの状態は屋根よりもまだ良いです。
ということは、新車のライン上で塗装の時に、屋根へのクリアの厚みが足りなかったのではないかなと思っていますが、実際のところは良く分かりません。
このようにクリアがはがれてしまっているパネルの補修は、想像以上に手間がかかります。
パネル面のクリアを、全てはがします。
その後、サフェーサーの塗布。
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サフェーサーの研ぎが終わったら、ようやく塗装です。
ルーフサイドのモール等、簡単に外せるものは外していますが、屋根の先端についているアンテナのベース部分は外しませんでした。
外せないことはないんですが、このアンテナのベースを外すためにさまざまな物を外していかなくてはならないので、その分料金がアップしてしまいます。
お客様の希望を考慮して、この部分は外さずに施工してます。
キレイに出来ました。
このような修理の費用は、5~7万円程度です。
(金額は、あくまでも目安です。車種や塗装の種類、修理内容によって、金額は変化いたします。)
この206は、既に新車登録から10年もたってました。
イメージではそんなに年式が古いような気がしないので、ちょっとびっくりしました。
調べてみると、1999年5月から販売が開始され、マイナーチェンジなどを繰り返しながら2007年まで新車販売をされていたようです。
8年くらい新車販売されていた、息の長いモデルだったんですね。
こういう車は日本車ではあまりありません。
記憶にあるのは、なぜか日産が多いです。
マーチやZ32は、フルモデルチェンジまでが長かったですね。
探せば他にもあるんでしょうけれども、やはり日本車ではいくつもないでしょう。
外車ではフルモデルチェンジをするサイクルが、4年なんて方が少ないのではないでしょうか。
どちらが良いとか悪いとかと言うのはありませんが、この不景気で日本の車メーカーも、今後はモデルチェンジのサイクルがのびるかもしれませんね。